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愛してるなんていらない
第8章 交錯
私はすぐに他の客に聞こえていないか周りを見渡す。
「百合先輩、私はー?」
祐子が拗ねたようにいうと、
あはは、勿論あんたも、と頭を撫でた。
にやける祐子。
百合の大ファンなのだ。
「創もイヤがったんだけど、一人で行くのも寂しいから連れてきた!」
創を見ると、申し訳なさそうに、
「ごめんな、野次馬で。」
と謝る。
「別にいいけど..何にする?」
「んー私はケーキセットかなーホットで。
チョコレートケーキね。創は?」
「俺はホットだけでいいわ。」
「あんた相変わらず少食ね。」
「お前が食い過ぎ。」
私は注文をとると、名残惜しそうな祐子を引っ張り厨房へ向かった。