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愛してるなんていらない
第8章 交錯
「はい。」
「さんきゅー」
その時、すみません、と男性の声が上がった。
(祐子、行って..)
心の中で祈るが、何故か祐子が来ない。
「あんた行かなくていいの?」
動きが止まっていた私を不審そうに見上げる。
「あ、うん。はい、いきます!」
私は翻ってテーブルに向かった。
「ホット2つね。」
「はい。」
極力洋一さんをみない様にするが、視線を感じ、チラッと見た。
バッチリ目が合う。
「咲ちゃん、久しぶり。」
「あ、お久しぶりです..」
「連絡できなくてごめんね。」