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人妻縄人形
第1章 義父に
 鞄の中から、いくつかのモノを取り出しパジャマの下に置いた。


「お義父さま、お待たせしました。」


 テーブルの上に置き、義父の方に振り向くと、唇に唇が重ねられた。
 舌と舌を吸い合い、すすり合う音が時間を止めた。


(あぁ、だめ、お義父さまのキス、あたし、変になりそう。もっと、欲しい、、だめよ、この人は、義理でも、、父親なのよ、、)


 唇が離れ、一樹の目が静香の全てを見透かすように、上から下までなめ回すように張りのある美しい肢体を眺めていた。


「あの、お義父さま、ウィスキーと日本酒をおもちしましたけど?」


「ん?ウィスキーをロックでな。きゅうりの塩揉みか!あっさりしてていいんだな、これが。」


 はい、と小さくうなずきながらオンザロックを作った。
 軽く一口含み、喉の焼ける感覚を楽しみながら、静香のプルんとした唇に唇を重ねた。
 唇から唇へ、火の酒が移され彼女の喉を焼いた。


「あっ、お義父さま、お酒が、、。男の人に口移しなんて初めてです。」


「ふふ、これもレッスンの一つだよ、静香。ふふふ。」


「これもですか?あの、まだ今夜もあるんですよね。」


(いけない、なにを聞いてんの!でも、知りたい、、あの時の感覚が、もう一回経験、、バカッ!ただのドスケベ女じゃない!でも、、)


 静香の中で、嫁というしがらみと、一人の女としての静香との間で揺らめき揺れていた。
 一樹が、軽く一口キュウリを口に含み、


「うん、キュウリが美味しい。あぁ、そうだよ。まだレッスンワンが終わってないからね。お前もお酒を飲みなよ。無理しないでもいいがな。」


(しかし、この娘は、綺麗な肌をしているなぁ。三日後が楽しみだ。)


「あの、これもレッスンですか?」


 少し驚きながら聞くと、


「あぁ、レッスンさ。ただ、お酒は無理にとは言わないがね。そろそろ、次のレッスンをはじめようか、静香?」


(ふふふ、ユックリな。あわてるなよ。クククッ。)


「えっ、もうですか?そうですね。お願いします。ドキドキしてます。」


「心配しなくても大丈夫さ。ビックリするような事でも、お前のためだからね。まずは、これをつけようか?」


 出されたモノを見て、静香はビックリした。


「お義父さま、それって目隠し?それが、どうして?」
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