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人妻縄人形
第1章 義父に
 脇腹から腰を撫でていた右手が、軽く乳房の下側に触れた。
 一瞬、静香の身体がビクンッとなったが、逃れようとはしなかった。


(どうしよう、お義父さまは、私を誘惑してるの?わからない?でも、いけないわ、こんなこと。)


 拒絶の言葉を発する前に、


「静香さん、正樹と一緒の女性を見たのは、どこで見たんだね?」


 そう言いながら、左手は太腿の外側から内側へ何気ない風に動き、内腿を微妙に撫ではじめた。


「それは、ラブホテルの前です。お友達と偶然ですけど、それを見て私を抱かないで、誰を抱いてんのって!あっ、お義父さま聞かなかったことに、やっ、私、なんて、ことを!」


 慌てて口を押さえる静香の乳房の下側から、軽く撫でるように義父の右手がユックリと動いた。


「そうかぁ、ラブホテルの前じゃね。でも出てきたところを見たわけじゃないんだし、ね?」


「いえ、入るところを見たんです。なんで、あの人は、私がいるの に、!」


 言葉が途中で消え、


「そうか、入るところを見たのか。それで夜の方はどうなんだね?その前から減ったんだね、静香さん。」


 右手は背中から乳房を愛撫するように、形の良い乳房沿いにユックリと動き、左手は内腿を試すように撫でまわしていた。


「えぇ、減りました。お義父さま、正樹さんは、もう、私を抱いて は、。」


 そう言うと、胸が一杯になったのか唇を噛みうつむいた。


(だめよ、泣いちゃ。でも、悔しい!けど、お義父さまはなぜ、でも、これは、私を、、どうしよう、、)


 一樹の手の動きが、静香の肉体を愛撫する動きに変わっていることをわかっていながら、拒絶できない自分を意識していた。
 しかし、最後に倫理観が勝ったのか、開きぎみになっていた膝をピタリと閉じた。


「こんなに綺麗な嫁さんがいるのにバカなヤツや正樹は!許せん!」


(ふ~ん、最後は許さないってか?だが、いつまでもつかな?仕上げにいこか。けど、この娘は無防備な服やな?)


 一樹はもう静香の抵抗はないと思い、右手をゆっくりと広げ乳房を持ち上げるようにしながら、軽く薬指と中指で乳首を挟むように動かした。


「お義父さま、こんなの不自然です。いけません。やめて下さい。」


 静香の唇から、小さいが毅然とした言葉が一樹に届いた。

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