この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人妻縄人形
第2章 囚われ、淫ら、
 盗聴機の数に驚いていた静香だったが、


「あの社長、盗聴機がこれだけあるのに、カメラはないんですか?」


 全員がキョトンとしたが、


「静香君のいう通りだな。カメラもあるわな。ちょっとまってなぁ。木谷君、敵さんにちょっと知られるけど、ええわなぁ。」


 そう言うと、自分のデスクの引き出しをあけ、スイッチを入れた。
 三人が座っている目の前のテレビ画面が明るくなり、そこには社長室の全てが写っていた。


「木谷君、三沢君、手伝ってくれるかな?」


 はい、と言いながら一樹のデスクに集まった。


「静香君、こっちにきてパソコンを頼む。」


「えっ、はいっ。」


 と言いながら、一樹の側に行くと、木谷が席をあけ静香に席をゆずった。
 訳もわからず言われるままパソコンを操作していた。
 三十分ほどして、


「社長、全部殺しましたね。驚きましたな、うまくトラップをしかけてましたね。」


 木谷が疲れきった表情で言うと、


「うん、大丈夫だろう。この部屋の監視カメラを点検したときに潜り込んだんだろう。業者を調べりゃわかるさ。」


「すみません、社長。私の責任です。」


 色白の顔がさらに白く見えるほど、血の気の引いた顔で、三沢由布子がわびた。


「いや、由布子君、君が自分を責める必要はないんだ。まっ、矢吹君に聞けば全てわかるよ。ここまでやられたら、背任(はいにん)は免れないがな。結婚式楽しみにしてたんだがなぁ。」


 一樹がうそぶくようにいうと、


「社長、それだけは!お願いします。私がなんでもしますから、お願いします!」


 由布子か叫ぶようにいうと、


「いままでの由布子君の働きから言うと、チャラにしてもいいな。そうだな、木谷君、きょう彼女と一緒に矢吹君のところに行ってくれるかな?」


 木谷が一樹の側により、打ち合わせるように話し込んだ。


「静香さん、こっちにいらして、、。」


 由布子に呼ばれ、静香が応接セットの方に行くと、


「なんでしょう、三沢さん?」


 静香の問いかけに、


「静香さん、社長の個人秘書ってことが、どういうことかわかってらっしゃるの?」


 全てを射抜くような目が静香を見ていた。


「はい、わかっているつもりです。二十四時間、社長と一緒にいることが、どんなことかは知っているつもりです。」
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ