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人妻縄人形
第2章 囚われ、淫ら、
 静香の中から小指が抜き取られ、静香の唇に触れた。


(あ、なんで、、ぁ、、バカッ、、淫売、、、)


 静香の唇が開き、淫汁に濡れた小指を含みシャブった。
 何事もなかったように、受話器を取った一樹だったが、


「うん、私だ。じゃあ、開けるわ。つれておいで。」


 受話器を置くと、小指をシャブラせたままロック解除のスイッチを押した。


「静香、みんなが来るぞ。おねだりは後だ。いいな、静香。」


「あっ、はい、、ごめんなさい、お義父さま。」


 薄い幕が少し晴れたような瞳で、静香は一樹から身体を放した。


(チョッと利きすぎたかな?けど、あとを知ったら、ふふふ、楽しみだ。)


 ねっとりした視線で静香を眺めていたがドアが開き、


「社長、矢吹君をお連れしました。」


 木谷専務が秘書の由布子と婚約者の矢吹をともなって入ってきた。


「良く来たね、矢吹君。君に早く会いたかったんだが、三沢君の伝え方が悪かったみたいだね。まあ、構わないがね。みんな、そこへ座ってくれないか?」


 はい、と答え三人が行こうとすると、


「矢吹君は、ここに居てくれ。君には大事な話があるんでな。木谷君、矢吹君の資料を頼む。」


「あっ、はい、社長、三沢君のためにもお手柔らかに。」


 木谷がとりなすように言った。


「ありがとう、木谷専務。大丈夫手加減はするさ。さて、矢吹君、いま君の事を調べてもらった報告書がここにある。君はイロイロとやっているねぇ。言い訳があるなら、聞いてもいいよ。いま言ってみたまえ。」


 一樹の言葉に、矢吹は顔色一つ変えずに、


「いえ、なにも悪いことはしてないんで、なにも言うことはありません。」


 一樹は面白そうに聞いていたが、


「そうか、言うことはないか?木谷専務、さっきの見せてやってくれるか?それと三沢君、彼のパソコンを出してくれ。」


「あっ、はい、社長、これをお願いします。」


 バラバラと矢吹の前に壊れた盗聴機と、三沢由布子のバッグを並べた。
 鼻も引っ掻けない感じで盗聴機を眺めていた矢吹の目が、由布子のバッグを見た瞬間、視線が止まった。
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