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人妻縄人形
第3章 淫ら咲き人妻秘書
 眠気はすぐに襲ってきた。
 静香が一樹の胸に顔を埋め、すやすやと寝息を立て、引き込まれるように一樹も眠りに落ちた。
 二三時間たっただろうか?
 日が西に傾き、夕陽が部屋を染めていた。


「ん、もう六時か?腹が減ったな。」


 人肌の心地よさに、思わず長い時間眠っていたらしい。
 ゆっくり身体を起こし、浴室に一樹は向かった。


「ふう、気持ちいいなぁ。ボチボチいこか。渡部が来るまでにどこまでやれるかな?」


 思わず声に出している自分に、一樹は苦笑いしていた。
 寝室に戻ると、静香はまだ眠っていた。


「ふふ、軽く作ってやるか。可愛い顔して、どんだけドスケベになるんか楽しみやわ。」


 そう言いながら、リビングの奥のキッチンに入った。


「う~ん、気持ちよく寝たわぁ。へっ、ここは?さっきの部屋、ベッド、あっ!?」


 寝ぼけたような感覚でめをさましたが、静香の中にきょう一日のできごとがよみがえり、同時に羞恥に身体がカアッと熱くなった。


(どうしよう、でも、もう、決めてる。けど、期待してるのも、私、おかしいかな?)


 自分の中にある迷いを振り切るように、軽くかぶりをふった。
 身体を起こし、周りを見回していると、良い匂いが鼻をくすぐった。
 寝室のドアが開き、一樹が料理を乗せたお盆を運んで来た。


「ベッドで食べるかい?それともこっちで食べるかね?」


 驚いたが、静香は嬉しさが込み上げていた。


「はい、そっちに行きます。良い匂い。」


 そう言うと、立ち上がりソファーの一樹の横に座った。


「ふふ、じゃあ、いただきます。」


「はい、いただきます。」


 二人で野菜炒めをほうばった。
 二十分もすると、綺麗に平らげていた。


「ごちそうさま。美味しかった。」


「ほんとうに、美味しかった。お義父さま料理上手いんですね。」


「うん、まっ、一人暮らしがながいからね。静香、もう少ししたら始めるぞ。」


「えっ、あっ、はい、覚悟は出来てます。」


 ドギマギしながら、静香は答えていた。


「酒を飲むかね?それとも、ボツボツ始めるかな?」


 一樹の問いかけに、静香は一瞬躊躇ったが、


「いえ、早い方がいいです。私の中の別の私がそれを望んでいます。」
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