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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第1章 口説かれる

「っ、ぁっ、ゃっ、もっ、イっ、イキそう…! 
イっ、イッちゃう…!イっちゃうよぉ…!」

自分の欲望に忠実に指を動かし、
絶頂へとその身を運んだ。

その瞬間、体が弓なりになり、
全身の力が抜けベッドに倒れ込んだ。

普段のオナニーとは比べ物にならない脱力感に
ぐったりと濡れた秘部が物欲しそうに
ひくひくと疼いていた。

良美は礼二を背後から抱き締めて
うなじに顔を寄せて匂いを吸った。

入浴を済ませていない体からは
汗の酸っぱい香りがしてくる。

電車で隣り合わせに座った男の
汗臭い匂いは大嫌いだけれど
こうして惚れた男の匂いならば
いくら汗臭くても香しい。

さらに良美は礼二の後頭部に顔を埋めた。
一日中ヘルメットを被っていた頭は
かなり強烈に匂っていたが
スーハースーハーとその匂いを楽しんだ。

そうしていると礼二に抱かれている気分になり
彼を起こさぬように
ソッと彼の尻を撫でながら
再び秘所に指を埋めて第二ラウンドに身を落とした

オナニーといえども
こうして男の匂いを嗅ぎながらだと
ただの指遊びよりも深く逝ける事ができた。

数回の絶頂を覚えたあと
良美も礼二の隣で再び眠りに落ちた。

二人が目覚めたのは
陽が西に傾いて
水平線に落ちようかという時間だった。



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