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さげまん女の憂鬱~こんな私でよければ~
第8章 夫婦
「さげまん?」
礼二から良美を愛しているが
セックスをしてしまうと運気が逃げると
真剣に話す礼二を霧島は鼻で笑った。
「信じてもらえないかもしれないけど
良美とセックスをすると運気に見放されるんです」
「それで性の捌け口として私を抱いたの?」
バカにしないでよ!と
このみは今にも礼二に掴みかからん勢いで怒った。
「あなたも夫の代用品として
僕のペニスを求めたんだね?」
霧島に言われて、良美は何も言い返せなくて
ただ下を向くばかりだ。
「いいかい?あげまんとかさげまんとか言うけど
そんなのちょっとした偶然の産物だよ」
心配しなくていい、
あなたはさげまんなんかじゃない
霧島は労るように良美の肩を抱いた。
「礼二くん…君は僕が良美さんを
抱いたのを知っているよね?」
「い、いえ…」
「隠さなくてもいい。
あの温泉旅館で僕と良美さんのセックスを
見ながら君はオナニーをしてたじゃないか」
「えっ?バレてたんですか?」
「バレるさ、あんなに激しくシコシコしたら
チンポを擦る音が筒抜けだよ」
そう言って霧島は苦笑した。
「まあ!礼二さんって覗きの趣味があったの?」
それって軽犯罪よと、このみは礼二をなじった。
「まあまあ、見られながらのセックスに
僕も興奮したし、奥さまを寝取ったんだから
それはお互い様さ」
「あなた…ごめんなさい…」
良美も素直に不倫を認めた。