この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
地獄視
第3章 死神の掟
私は後悔したくない。
オーナーにもそう言われたわ。
だから決心した。
占いもしてみたし
だからもうあとには引けない…
動き出したのよ。
ようやく私の行くべき道が。
あなたは誤解してる。
何も分かってないのはむしろあなたの方よ。
もう一度言うわ。
私は後悔したくない。
人間は誰かの犠牲を必ず伴う。
誰かが幸せになれば必ず陰で泣いてる人がいる。
自分が幸せにならなければ、人を幸せにすることなんてできない。
私はそう思ってるわ。
私の選んだ道がたとえ間違いだったとしても
私は私の心の思うように生きたい。
人間の心から出る思いって決して間違いじゃないと思う。
私はそう思いながら生きたい。
彼に会ってくる。
最近会ってないしね。
忙しいみたいだから。
そうか…
俺にできることがあれば言ってくれ。
ありがとう…優しいのね。
話してくれて…話しを聞いてくれてありがとね。
あなたにはいつも感謝してる。
感謝してるのは俺のほうさ。
俺の命の恩人さ。君は
俺を救ってくれた。
君がいなかったら今の俺はいない。
今度また話しを聞かせてくれよ。
分かった。またね。
私たちの間には、何か温かい空気が流れているように
思えた。気がした。

うまくやってくれた?
はい。言われたとおりに。
死神を逆位置に出しました。
ありがとう。
あなたにはいつも感謝してる。
これであの女も諦めてくれるでしょう。
絶対に誰にも渡さない。
運命とは時として皮肉なもの。
どこでどう変わるか分からない。
突然変わることさえある。
さて、あの女がどうでるか見もの。
怖い人ですね。薫子さんは…
そう言わないでよね。
私だって大切な人を失いたくなくて必死なのよ。
最近彼がね。
何だか彼女に入れ込んでて。
取られそうで怖くて。
薫子さんでも弱気になることがあるんですね。
不安でいっぱいよぉ…私だって人間よ。
私の方が占いにもすがりたいわよ。
それにしても。占いくらいで諦めますかね?
藁にもすがる思いよ。
慶子ちゃんは仕事の大切な部下なのよね。
彼女は仕事だってできるし、綺麗だし美人だわ。
私なんかよりね。
薫子さん…いつになく弱気ですね。
何だか…負けそうで怖くて。
私なんかねぇ…
薫子は窓際まで来るとドアを開けてベランダに出た。
バックから取り出したタバコに吸い始めて遠くを眺めている。
はぁ…何だか。私。何やってんだろ。

/18ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ