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地獄視
第3章 死神の掟
死神の掟
①人間の生活に干渉してはいけない
②人間に話しかけてはいけない
③人間に生きる希望を与えてはいけない
…など10通りほどの掟が存在する。
タロット占いでは「大アルカナ」の13番目のカード「Death」として死神が使われる。
図柄が表しているとおり、骸骨が鎌を振りかざし全身黒いマントのイメージとして描かれている。
死神は不吉な出来事の予兆とされる。
しかしカードの組み合わせや図柄の向きによって「死からの再生」や「やり直し」に意味が変化して逆の意味として用いられることがある。
先程、立ち寄った占いの店の占い師にそう言われた。
よって、慶子は死神が見えはするが、話したことはないし、話しかけたこともない。
彼らの意図がよくして分からない。
なぜ人に憑いているのか。
何をしたいのかも分からない。
彼らの存在が分からずにいる。
死神は名の通り死んだ神であり、魂の管理者で生命の死を司る神でもある。
魂が輪廻するにあたり次の生まれ変わり時のその人を誘うための行き先案内人のようなものである。
人はこの世に生きている時に良しも悪しきも死神に見られており、地獄を免除されることも叶わない。
あとから自分自身が後悔しないようにね。
帰り際に薫子に言われた言葉が頭に焼きついで離れなかった。
薫子は優しさのつもりだったんだろうが、返ってその言葉が慶子の足枷になっていた。
この場に自縛されたような言葉にさえ思えた。
まるで悪魔と密約を交わしたようだ。
あんなことを言われて、はいそうですか…と動けるわけがない。
慶子にとっては重いオモリをつけられたような気がしていた。
慶子…ちょっと話しがある。
会ってくれ。全て事情を話すから。
何だろう…桐生さんの事情って。
気になる。薫子オーナーのことかしら。
慶子は軽く化粧を5分で済ませ、どの服を着ようかと化粧をする時間よりも手間取っている。
化粧に合ってるかしら?
何度も着替えては試着して全身が映る鏡に自分の姿を映していた。
この前の小洒落た店で待ち合わせだったわよね。
カラン…🎵いらっしゃいませ〜お一人様ですか?
いえ…先に連れが来てるはずなんですが…
おぅ!慶子、こっちこっち。
桐生は窓際の席から慶子に手を振って手招きしている。
結局、慶子は白いノースリーブのワンピースを着ていた。
これが1番無難だと自身の中で落ち着いたらしい。
それで?
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