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桜 ~あなたに見られたくて~
第10章 残された二人

「あの二人…
きっと今頃ヤってますよ」

近江が僕らはどうします?と
私に問いかけてきた。

二人がセックスをしようが知ったこっちゃないけど
自分の母親が父親以外の男に抱かれているという
その事実をわざわざ娘の私に
知らしめなくてもいいじゃない!と
思わず私は膨れっ面をしちゃいました。

「だから何?」

いい加減この男とバイバイして
一人で買い物を続けようかと
私は席を立つタイミングを見計らっていました。

「だから…その…僕たちもどうですか?」

「どうですか?って何よ
あなた、私を抱きたいわけ?」

「シーッ!声が大きいですよ」

喫茶店の視線が私たちに突き刺さる。

『あの男、女を口説いてるよ』

そんな痛い視線が近江に投げ掛けられる。

「と、とにかく、場所を変わりませんか?」

居心地が悪くなった近江が私を急き立てます。

「あんたさあ…そんなにシタいの?」

「だからぁ!声が大きいってば!!」

いたたまれなくなった近江は
伝票を手にすると
急いで席を立ちました。

じゃあ、一人でどこかに行きなさいよと
私は、その席に居座ろうとしましたが
ぐいっと腕を掴まれて引っ張られるものだから
仕方なく私も喫茶店を後にしました。


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