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桜 ~あなたに見られたくて~
第11章 ハプニングバーにて

あの日から私と近江和正は
付き合うことにしました。

アナル愛好家の彼でしたが
お尻の穴がガバガバになるのがイヤで
アナルセックスは
5回に1回ぐらいの割合でお願いして
それを了承してもらいました。

母の陽子も
あの日ナンパされた綾辻という和正の友人と
けっこう仲良くしていて
今では私の部屋に荷物はあるものの
同棲のような形で
綾辻の部屋に転がり込んでいました。

近江和正はかなりの好き者で
暇さえあれば私の体を求めてきました。

ホテル代をケチっているのか
セックスはいつも私の部屋…

「いつも部屋でばかりのセックスはイヤよ」

大きな声でよがることも出来ないし
新鮮味に欠けるので
我慢できなくなった私は彼におねだりしました。

「そうだなあ…
あっ!そうだ!デートを兼ねて
ハプニングバーにでも行ってみないか?」

ハプニングバーについては、
見たり見られたりしながら愛しあったりとか
スワッピングなどまでするところもあるとは
聞いていましたが、

彼がついているので見られるくらいまでなら、
周りは知らない人だし
いいかと思ってしまったのです。
それに見られたいという私の性癖にもピッタリです


当日、私はなるべくセクシーな衣装で
すぐさま裸になれるように
いつものごとく
ノーパン、ノーブラで彼に連れられて
ハプニングバーへと出掛けました。

でも、そこは私が思っていたのを
遥かに超えた修羅場みたいなところでした。

何組もの裸の男女が、
互いの目など全く気にしないかのように
絡み合っているばかりでなく、
一人の女性に何人もの男性が
絡みついたりしているのも珍しくなかったんです。

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