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桜 ~あなたに見られたくて~
第5章 男の部屋

「ああ~ん!」

声を我慢しようとしても、
どうしても鼻から吐息が漏れてしまう。

あのベンチの女の子も私にシンクロするように
「ああ~ん!」と同じように喘ぎました。

まだそっと触れられただけなのに、
腰がびくびくと動いて止まらない。

「ほら、手が止まってるよ。
僕のも触ってくれないと触るのをやめるよ」

顔は暗くて見えないけど、
きっと光俊はニヤニヤしている顔が
たやすく想像できた。

私は彼の望む通りに彼のアソコをそっと撫でた。

さっきよりさらに熱く、硬くなっている。

私の手が動き出すのと同時に
彼の手も動き出した。

人差し指がくるくるとクリトリスを刺激する。
本当に、たまらないくらい気持ちいい。

ここが外だということも忘れて、
私はもう完璧に快感に飲まれていた。

声が出せないのが心底もどかしかった。

「なあ、見てごらんよ。
ベンチのカップル挿入してるんじゃない?」

確かに向かい合って人影が小刻みに揺れている。

「…っ、あぁんっ」

私は他人を気にする余裕などなかった。
だって、彼の指は
絶えず私に快感を与え続けるていたから…

「どんどん溢れてくるね。
ここ、どうなってる?言ってごらんよ」

「そんなの、言えないわ…」

「じゃあ、やめようかなあ」

光俊ったら、本当に指を股間からずらすんです。
ポイントを外された私は
焦れったくて仕方ありません。

私は急に奪われてしまった快感が
恋しくて恋しくてたまらなかった。

「ぐちょぐちょなの…
クリトリスも剥き出しで勃起してるわ、
光俊の指が大好きなの。
お願い、意地悪しないで触って…」

よく言えました。
彼の指が、またクリトリスを弄ってくれます。

「あぁあん!」

「しーっ!」

彼は本当に焦って、私の口を押えつけた。

「声、出しちゃダメだって!
本当に陽菜は淫乱だね。
そういうエッチなとこ大好きだよ」

声を出すなと言っておきながら
声を出させたいのか
一気に彼の指が高速でクリを弾き始めました。

「んんっっ!!」

私は言い付けを守って
声を我慢するのに必死でした。

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