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桜 ~あなたに見られたくて~
第8章 カードゲームの男の子

「まあ!もう毛が生えているの?
すごいじゃない!
でも、おチンチンは皮を被っているんでしょ?」

「まだ剥けてないけど…
でも、チンチンが勃ったら剥けるよ」

むきになってそう言ってるのを見ると
なんだか可愛くなって
思わず頭を撫でてしまいそうになります。

「ねっ、お昼ごはんまだなんでしょ?
うちに来ない?ご馳走してあげる」

「ほんと?」

「うん、本当よ、何が食べたい?
おねえさん、作ってあげるわ」

「僕、オムライスが食べたいなあ」

オムライスなら私の得意料理です

「いいわ、オムライスを作ってあげる」

そうやって意気投合した私たちは
もっと、この子と仲良くなりたくて
私の部屋に招くことにしました。


「さあ、遠慮なく上がってね」

そう言ってあげると
「お邪魔しま~す」と言いながら
部屋に上がり込むと
遠慮なしに私のベッドに腰かけました。

「まあ!
こちらがどうぞお座りになってと言ってから
座るものよ」

一応、私は大人の女として
男としてのマナーを教えてあげました。

男の子の名は「健司」と名乗りました。
キラキラネームが全盛なのに
古風な名前ねと言ってあげると
「僕、この名前、気に入らないんだ」と
頬を膨らませました。

「あら?どうして?男らしい名前じゃない」

「だって、みんな僕の事を健ちゃんって呼ぶんだ
なんだか子供っぽいだろ?」

「じゃあ、私は君の事を
『健司』って呼んであげるね」

そう言ってあげると健司は
とても満足したように満面の笑みを私にくれた。

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