この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
インセスト・タブー
第5章 おのが癒しを求めて他が苦しみを生む
オパリンスキ邸に来るようになって数日経ったある日。そこで思いがけず、見知った人物と顔を合わせる。

「ゴーシュ?」

なんと、ゴーシュが邸の一室から出てきたのだ。あたしの知る限り、ポズナン公との繋がりはゴーシュにはないはずだが。

「ああ…エオレ様。こんにちは」
相変わらずの早口だ。

「…こんにちは。ゴーシュ、どうしてここに?」

「兄さん――ああ、“エオレ様ではない方の”兄さんの仲介で、わたくしも先日からお仕えしているのですよ」
半笑いのゴーシュに、ああ、そう言えばゴーシュも同じ日にポズナン公に呼ばれていたっけ、と思い出す。

…あの時からこちらに奉公しているのね。

「ああ、そうなのね。あなたのお兄さんとは暫く会っていないけれど…息災かしら」

“ゴーシュの兄”という言い方をするのは、彼はゴーシュの兄ではあっても、あたしの兄ではないからだ。

この辺の事情は少々複雑なのだが…実はエリザーベトの子であるゴーシュは、その事実は隠され、エリザーベトの実家・ヴァーサ家に引き取られていた。

同じ頃ヴァーサ家には赤子がおり、それがゴーシュの言う“あたしじゃない方の兄”だった。エリザーベトの年の離れた弟、あたしには叔父に当たる。二人はともに騎士見習いとして育てられ、すぐに奉公に出されたため、一緒に過ごした期間は短い。
/76ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ