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混沌の館
第14章 決断
 キャサリンと2回目のデートを済ませた頃、私は千夏と直接メールを交わすようになっていた。

 出会い系のサイトではあるが、女性は簡単にプライベートのメールアドレスは教えてくれない。割り切りの様に目的がハッキリしていれば連絡を取るために教えてくれるのだが、そういう目的でない女性は慎重なのだ。だから、メールアドレスを教えてくれるという事は、女性と親しくなる為の第一歩でもあった。


 千夏の文章力は、日記で良く分かっていたが、それはメールにおいても発揮された。
とにかく彼女のメールは表現豊かで、話題にも富んでいる。私は、日記同様にメールでも千夏の虜になってしまった。


 楽しいメールのやり取りに、私の千夏への恋心は募る一方となり、何時しかキャサリンとのメールよりも千夏のメールを優先する様になっていった。



 サイトでの交流は、文字がメインとなる。その一文一文に男女の思惑は見え隠れする。

 私は、千夏への恋慕を隠していたつもりだった。だが、そういう思惑はどんなに隠しても他人に気付かれてしまう。


 特に、女性は感が鋭い。それはキャサリンも例外ではなかった。

 次第に私の態度に疑問を持つようになり、やがてそれは、彼女の『重さ』に拍車をかけることとなった。



 そうなるとキャサリンの想いも他人に見え隠れするようになる。

 一番知られたくない私とキャサリンの関係は、一番知って欲しくない相手に疑念を抱かせる事となった。



 そして、遂に千夏から核心を突くメールが届いた。



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