この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
混沌の館
第15章 千夏
私と千夏は、お互いに気持ちを確かめあう事が出来たが、すんなりと事が運んだ訳ではない。
私は先ず、キャサリンとの関係を清算しなければならなかった。
しかし、単純に『別れよう』の一言で済まされないのが男女の仲だ。美咲の時は自殺未遂の騒動に発展した。
しかも、私の異変に気付いたキャサリンは想定外の行動にでた。
千夏へ、私に宛てたメールをわざと誤送信したり、私の愚痴を並べたメールを友達に送るふりをして、そのメールを私に誤送信したりと、陰湿な嫌がらせをするようになった。
さらには、サイトの日記で私たちを非難する内容を書いたり、なりふり構わなかった。
千夏と気持ちを確かめ合ってから2週間が過ぎていた。私には一刻の猶予もなかった。
そして・・・
キャサリンへ、もう薄々感づいていると思うけど・・・
他に好きな人が出来ました。
だから、あなたとはこれ以上付き合えません。
ごめんなさい。
メールだけで済ませるなんて、卑怯だとは思ったのですが、もう会わない方が良いと思いました。
お元気で。
メールを書き終えると、送信ボタンを押した。
(こんなに簡単に別れを告げられるんだ・・・)
少しだけ胸が痛んだ。
私は先ず、キャサリンとの関係を清算しなければならなかった。
しかし、単純に『別れよう』の一言で済まされないのが男女の仲だ。美咲の時は自殺未遂の騒動に発展した。
しかも、私の異変に気付いたキャサリンは想定外の行動にでた。
千夏へ、私に宛てたメールをわざと誤送信したり、私の愚痴を並べたメールを友達に送るふりをして、そのメールを私に誤送信したりと、陰湿な嫌がらせをするようになった。
さらには、サイトの日記で私たちを非難する内容を書いたり、なりふり構わなかった。
千夏と気持ちを確かめ合ってから2週間が過ぎていた。私には一刻の猶予もなかった。
そして・・・
キャサリンへ、もう薄々感づいていると思うけど・・・
他に好きな人が出来ました。
だから、あなたとはこれ以上付き合えません。
ごめんなさい。
メールだけで済ませるなんて、卑怯だとは思ったのですが、もう会わない方が良いと思いました。
お元気で。
メールを書き終えると、送信ボタンを押した。
(こんなに簡単に別れを告げられるんだ・・・)
少しだけ胸が痛んだ。