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混沌の館
第16章 遠距離恋愛
デートの当日、私は前回と同様に東京駅のホームで千夏の到着を待っていた。
プランは、六本木まで移動して、そこでランチを済ませる。それから近くのシティーホテルにチェックインという手筈だった。
あと2時間程で千夏を抱ける。考えてみると、GW前にキャサリンを抱いて以来のセックスだ。私は、この為に高価な栄養ドリンクを2本飲んで準備をしていた。
(あと少し・・・あと少し・・・)
けたたましいチャイムにせかされるように、ホームに流線型の新幹線が滑り込んできた。
それはやがてスピードを落としていくと、"しゅう~"という音と共に止まり、ドアが開くと人が波となって出てきた。
千夏も、その波の中にいた。
薄いクリーム色の形がしっかりしたワンピースを着ていた。相変わらず綺麗に染められた栗色の長い髪の毛先を巻き、はにかむ笑顔を私に向けてくれた。
「こんにちは~、お待たせ」
「こんにちは、疲れなかった?」
「ううん、大丈夫」
「じゃあ、行こうか?」
2か月ぶりの再会、今にも抱きしめたい衝動を抑え、私は千夏の手を握った。夏らしくカラフルにネイルされた細い指を千夏は絡めてくる。
私たちは、ゆっくりとホームの階段を降り、丸の内線の乗り換え口を目指した。
プランは、六本木まで移動して、そこでランチを済ませる。それから近くのシティーホテルにチェックインという手筈だった。
あと2時間程で千夏を抱ける。考えてみると、GW前にキャサリンを抱いて以来のセックスだ。私は、この為に高価な栄養ドリンクを2本飲んで準備をしていた。
(あと少し・・・あと少し・・・)
けたたましいチャイムにせかされるように、ホームに流線型の新幹線が滑り込んできた。
それはやがてスピードを落としていくと、"しゅう~"という音と共に止まり、ドアが開くと人が波となって出てきた。
千夏も、その波の中にいた。
薄いクリーム色の形がしっかりしたワンピースを着ていた。相変わらず綺麗に染められた栗色の長い髪の毛先を巻き、はにかむ笑顔を私に向けてくれた。
「こんにちは~、お待たせ」
「こんにちは、疲れなかった?」
「ううん、大丈夫」
「じゃあ、行こうか?」
2か月ぶりの再会、今にも抱きしめたい衝動を抑え、私は千夏の手を握った。夏らしくカラフルにネイルされた細い指を千夏は絡めてくる。
私たちは、ゆっくりとホームの階段を降り、丸の内線の乗り換え口を目指した。