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混沌の館
第7章 久美の秘密
激しく交わった後だったが、私たちはその後も何度もお互いを求め合った。
ようやく落ち着きを取り戻した頃には、夜もだいぶ更けていた。
静寂を取り戻したベッドの上でなお、私たちは裸のままだった。情事の後の酸っぱい臭いが部屋の中に充満していた。
「もし、妊娠したら彼が責任を取ってくれると期待しているなら、そんなもの夢だと思っておいた方が良いよ」
若い独身の男がサイトで知り合った6才も年上のバツイチの女と真剣に付き合うとは思えなかった。私はごく当たり前の忠告を述べたつもりだったが、久美は別の意味に捉えた様だった。
「それは、狸さんには関係のないことだから。干渉しないで下さい」
そう言うと、ぷいっと私に背を向けてしまった。
私の言葉を、嫉妬から出たものと判断したのだろう。
結局、その後も私は一睡もできないまま朝を迎えた。
翌日、ディズニーランドで遊んで帰る予定だった。だが、朝食を済ませて部屋に戻ると、久美は帰りたいと言い出した。私も同意見だったので、身支度を済ませるとそのまま帰路に着いた。
ようやく落ち着きを取り戻した頃には、夜もだいぶ更けていた。
静寂を取り戻したベッドの上でなお、私たちは裸のままだった。情事の後の酸っぱい臭いが部屋の中に充満していた。
「もし、妊娠したら彼が責任を取ってくれると期待しているなら、そんなもの夢だと思っておいた方が良いよ」
若い独身の男がサイトで知り合った6才も年上のバツイチの女と真剣に付き合うとは思えなかった。私はごく当たり前の忠告を述べたつもりだったが、久美は別の意味に捉えた様だった。
「それは、狸さんには関係のないことだから。干渉しないで下さい」
そう言うと、ぷいっと私に背を向けてしまった。
私の言葉を、嫉妬から出たものと判断したのだろう。
結局、その後も私は一睡もできないまま朝を迎えた。
翌日、ディズニーランドで遊んで帰る予定だった。だが、朝食を済ませて部屋に戻ると、久美は帰りたいと言い出した。私も同意見だったので、身支度を済ませるとそのまま帰路に着いた。