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『さあ、あなたも恋愛小説家になろう!』 ケース1
第1章  
料理は食べたことのない高級料理ばかりで、美幸はほっぺたが落ちそうだった。
信也との食事の時間は夢のようだった。
今まで、平凡に暮らしてきた美幸には考えられないことだった。
会話が弾み、いつしかワインは2本目になっていたことに美幸は気付かなかった。
デザートが運ばれて来る頃には、美幸はほろ酔い気分になっていた。
そう、美幸は、まんまと信也の策略に引っ掛かってしまったのだ。
食べ終わり席を立つ頃には、美幸の脚はおぼつかなくなっていた。
「美幸ちゃん、大丈夫?」
「ええ、少し酔っただけ、大丈夫よ」
「心配だから、少し休んで行こう」
「大丈夫よ。タクシーで帰るから」
「そんなケガでもしたら、美幸ちゃんの旦那さんに顔向けできないよ」
美幸は旦那のことを言われて、ちょっと機嫌が悪くなった。
「それとも、美幸ちゃんは、そんなに早く家に帰りたいの? 俺といるのが面白くなかった?」
「そ、そんなことないわ」
美幸はむきになった。
「じゃ、酔いが醒めるまで、部屋で休んで行こう」
「じゃ、ちょっとだけね……」
美幸はそう言うと、紳士的な信也のことを微塵も疑いもせず、信也に脇を抱えられ、エレベーターに乗った。
その時信也は、美幸を、いい匂いがするなぁ、と思った。
早く抱きたいと思った。
エレベーターを降りると、そこは両側に客室のドアが並ぶ長い廊下だった。
信也は躊躇せず、あるドアの前に行くとポケットから鍵を取り出し、回した。
そのとき美幸は酔っていて、信也が始めから部屋のキーを持っていたことなど、気づきもしなかった。
そこで美幸は気付くべきだったのだ。
信也の企てを。
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