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想い人
第6章 【続】第一章・同級生の想い人

社員旅行2日目の今日は、夕方にお偉いさん達が隣接する温泉施設に到着する。
それまで、平社員達はバーベキューを楽しむ事になっていた。
「ここの下の川、魚居るんだってさ!」
別の部署の同期の子がそう言って駆け寄って来た。
手にはバケツ。その中に小さな魚が数匹入っていた。
「わぁ! 私も魚捕まえたい!」
私がそう言えば、その子はバケツを貸してくれた。
パシャパシャと服が濡れるのも構わずに、川へと飛び込む。
でも、バケツを左右に動かしてる間にすばしっこい魚は逃げてしまう。
「絶対捕まえてやる!」
こういうの、意外と燃えちゃうタイプなんだよね。
私は夢中になって、川の中でバケツを振り回していた。
「─────っ…美空⁉︎ 」
不意に透也の慌てた声が聞こえて、バシャバシャと水音が近づいて来る。
「あーっ、魚が逃げちゃう!」
ガバッと顔を上げたと同時に、フワリと透也の匂いに包まれた。
………?
頭から被せられた透也のパーカー。
そして、怒ったような…困ったような透也の顔。
それまで、平社員達はバーベキューを楽しむ事になっていた。
「ここの下の川、魚居るんだってさ!」
別の部署の同期の子がそう言って駆け寄って来た。
手にはバケツ。その中に小さな魚が数匹入っていた。
「わぁ! 私も魚捕まえたい!」
私がそう言えば、その子はバケツを貸してくれた。
パシャパシャと服が濡れるのも構わずに、川へと飛び込む。
でも、バケツを左右に動かしてる間にすばしっこい魚は逃げてしまう。
「絶対捕まえてやる!」
こういうの、意外と燃えちゃうタイプなんだよね。
私は夢中になって、川の中でバケツを振り回していた。
「─────っ…美空⁉︎ 」
不意に透也の慌てた声が聞こえて、バシャバシャと水音が近づいて来る。
「あーっ、魚が逃げちゃう!」
ガバッと顔を上げたと同時に、フワリと透也の匂いに包まれた。
………?
頭から被せられた透也のパーカー。
そして、怒ったような…困ったような透也の顔。

