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想い人
第8章 【続】第三章・勘違いの想い人

カシャ…
誰もいない家の中に、携帯のシャッター音が響く。
(すっげー恥ずかしい……)
無表情な自分の顔写真に『治った?』と一言添えて送信した。
ピコンッ
携帯のメール着信音が鳴る。
『ダメ、笑顔の写メがいい』
そんな文章と共に送られてきた笑顔の美空の写メ。
スッピンのオデコには冷えピタが貼られ、下になる右側の頬と美空のお気に入りの枕カバーの間には、タオルに包まれたアイスノンが置かれている。
(でも……少しは、元気になったみたいだな)
子供みたいな無邪気な笑みを浮かべる美空の写メ。
俺の頬も思わず緩む。
タイミング良くテレビから流れる紙オムツのCM。
─────美空に似た可愛い女の子がいいな。
美空は、子供に負けないくらい可愛いお母さんになりそうだな。
テレビの画面に映し出される赤ん坊に、そう遠くない未来に会えるだろう我が子を重ねていた。
誰もいない家の中に、携帯のシャッター音が響く。
(すっげー恥ずかしい……)
無表情な自分の顔写真に『治った?』と一言添えて送信した。
ピコンッ
携帯のメール着信音が鳴る。
『ダメ、笑顔の写メがいい』
そんな文章と共に送られてきた笑顔の美空の写メ。
スッピンのオデコには冷えピタが貼られ、下になる右側の頬と美空のお気に入りの枕カバーの間には、タオルに包まれたアイスノンが置かれている。
(でも……少しは、元気になったみたいだな)
子供みたいな無邪気な笑みを浮かべる美空の写メ。
俺の頬も思わず緩む。
タイミング良くテレビから流れる紙オムツのCM。
─────美空に似た可愛い女の子がいいな。
美空は、子供に負けないくらい可愛いお母さんになりそうだな。
テレビの画面に映し出される赤ん坊に、そう遠くない未来に会えるだろう我が子を重ねていた。

