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想い人
第1章 彼氏の想い人

悶々としたまま昼休みを迎える。
敵はどこの誰?
他の部署の人?
まさかっ社外の人?
「あー…誰と会うのか聞けばよかった……」
1人社内をウロウロしながら、透也の姿を探す。
「おい”彼女気取り”」
うわ……聞きたくない声。
思い切り嫌な顔して振り返れば、案の定、会いたくない人物がいた。
作原 美由紀[さくはら みゆき]と露木 莉奈[つゆき りな]だ。
2人はいつもつるんでいて、私に容赦ない言葉を投げつけてくる。
だからこの2人、絶対透也が好きなんだと思うっ!
「別れる気になった?」
「別れろって言われて別れる訳ないでしょ?」
2人共私より先輩だけど、タメ口でべーっと舌を出してやる。
「はぁ?」
「親切で言ってやってんのに」
ねーっと2人が顔を見合わせてほくそ笑む。
「はぁ?」
どこが親切?
私は思い切り眉間に皺を寄せる。
「透也先輩、明日受付嬢とお食事行くらしいじゃん?」
「明日は受付嬢の誕生日だもんね」
受付嬢?
誕生日⁉︎
蕾さんて私と同じ日が誕生日なんだ。
って…感心してる場合じゃない!
「憧れの美人に誘われて、”彼女気取り”は捨てられるのかもね」
「身の程を思い知れ、”彼女気取り”がっ」
2人の声に心を掻き乱されたなんて絶対知られたくない。
無視して走り出していた。
敵はどこの誰?
他の部署の人?
まさかっ社外の人?
「あー…誰と会うのか聞けばよかった……」
1人社内をウロウロしながら、透也の姿を探す。
「おい”彼女気取り”」
うわ……聞きたくない声。
思い切り嫌な顔して振り返れば、案の定、会いたくない人物がいた。
作原 美由紀[さくはら みゆき]と露木 莉奈[つゆき りな]だ。
2人はいつもつるんでいて、私に容赦ない言葉を投げつけてくる。
だからこの2人、絶対透也が好きなんだと思うっ!
「別れる気になった?」
「別れろって言われて別れる訳ないでしょ?」
2人共私より先輩だけど、タメ口でべーっと舌を出してやる。
「はぁ?」
「親切で言ってやってんのに」
ねーっと2人が顔を見合わせてほくそ笑む。
「はぁ?」
どこが親切?
私は思い切り眉間に皺を寄せる。
「透也先輩、明日受付嬢とお食事行くらしいじゃん?」
「明日は受付嬢の誕生日だもんね」
受付嬢?
誕生日⁉︎
蕾さんて私と同じ日が誕生日なんだ。
って…感心してる場合じゃない!
「憧れの美人に誘われて、”彼女気取り”は捨てられるのかもね」
「身の程を思い知れ、”彼女気取り”がっ」
2人の声に心を掻き乱されたなんて絶対知られたくない。
無視して走り出していた。

