この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
想い人
第2章 私の想い人
「美空……」

しゃがみ込んだ私に合わせるように透也がしゃがみ込む。

「……部屋来る?」

ドキッ
細められた透也の瞳に心臓が跳ねる。

「あの……」


こういう時、大人の女なら……蕾さんならどうするんだろ?

頷く?
頷きたいっ、飛びつきたいっ。
でもそんな事、蕾さんがする訳ないよね?

もう遅いし、明日も仕事だしって断る?
うー……せっかく透也が誘ってくれたのに⁉︎

悩む必要もない。
私の心は透也に飛びつきたくて仕方ない。
でもっ……

もうっ!
見た目だけ変身したって、中身はまるで子供のまま。

こんなんじゃいつまで経っても透也に振り向いてもらえないよ……。


「美空……?」

黙り込み俯いた私の顔を覗き込む透也 。

私の瞳から零れ落ちた涙に気付いたのか、グッと抱き寄せられる。

「……身体すごい冷えてるじゃん。こんな寒い中、そんな薄着で待ってんなよ」

ギューって抱きしめられれば、バカみたいに心が騒ぐ。

「…っ…透也の部屋……行くっ……‼︎ 」

透也の背中に腕を回してしがみつく。


─────せめて……
せめて少しでも近いものがあればよかったのに。

私と蕾さんとじゃ真逆過ぎて、透也の理想まで遠すぎるよ……。



/223ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ