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想い人
第2章 私の想い人

「美空……」
しゃがみ込んだ私に合わせるように透也がしゃがみ込む。
「……部屋来る?」
ドキッ
細められた透也の瞳に心臓が跳ねる。
「あの……」
こういう時、大人の女なら……蕾さんならどうするんだろ?
頷く?
頷きたいっ、飛びつきたいっ。
でもそんな事、蕾さんがする訳ないよね?
もう遅いし、明日も仕事だしって断る?
うー……せっかく透也が誘ってくれたのに⁉︎
悩む必要もない。
私の心は透也に飛びつきたくて仕方ない。
でもっ……
もうっ!
見た目だけ変身したって、中身はまるで子供のまま。
こんなんじゃいつまで経っても透也に振り向いてもらえないよ……。
「美空……?」
黙り込み俯いた私の顔を覗き込む透也 。
私の瞳から零れ落ちた涙に気付いたのか、グッと抱き寄せられる。
「……身体すごい冷えてるじゃん。こんな寒い中、そんな薄着で待ってんなよ」
ギューって抱きしめられれば、バカみたいに心が騒ぐ。
「…っ…透也の部屋……行くっ……‼︎ 」
透也の背中に腕を回してしがみつく。
─────せめて……
せめて少しでも近いものがあればよかったのに。
私と蕾さんとじゃ真逆過ぎて、透也の理想まで遠すぎるよ……。
しゃがみ込んだ私に合わせるように透也がしゃがみ込む。
「……部屋来る?」
ドキッ
細められた透也の瞳に心臓が跳ねる。
「あの……」
こういう時、大人の女なら……蕾さんならどうするんだろ?
頷く?
頷きたいっ、飛びつきたいっ。
でもそんな事、蕾さんがする訳ないよね?
もう遅いし、明日も仕事だしって断る?
うー……せっかく透也が誘ってくれたのに⁉︎
悩む必要もない。
私の心は透也に飛びつきたくて仕方ない。
でもっ……
もうっ!
見た目だけ変身したって、中身はまるで子供のまま。
こんなんじゃいつまで経っても透也に振り向いてもらえないよ……。
「美空……?」
黙り込み俯いた私の顔を覗き込む透也 。
私の瞳から零れ落ちた涙に気付いたのか、グッと抱き寄せられる。
「……身体すごい冷えてるじゃん。こんな寒い中、そんな薄着で待ってんなよ」
ギューって抱きしめられれば、バカみたいに心が騒ぐ。
「…っ…透也の部屋……行くっ……‼︎ 」
透也の背中に腕を回してしがみつく。
─────せめて……
せめて少しでも近いものがあればよかったのに。
私と蕾さんとじゃ真逆過ぎて、透也の理想まで遠すぎるよ……。

