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第1章 高校生活

はぁ……
振られた………

中学から数えて３回目の告白………
玉砕……


「陵、お前また振られたん？ 懲りへんなぁ。エエ加減違う子イったら!?」

おんなじクラスで野球部のノブが茶化す。

「うっさい！ オレはナオが好きなん!!!」

「けどやぁ、もうかれこれ３回目やろ？ 他にもエエ子おるやん？」


高１の夏休み前にオレは中学から好きなナオに通算３回目の告白をして振られた。
ナオはおんなじバスケ部で、高校でも一緒。
さっぱりした性格で豪快に笑うトコに惚れた。


「陵、聞いたで～♪ また玉砕したらしいな？」

茶化しに加わって来たんはユウ。
ナオと同じく女バス部員。
身長がナオと違ってデカい。
181cmのオレと並んでも目線が変われへん。
多分170cmオーバーやけど気にしてるらしく、自称168cmと言いきってる。
１年やけどレギュラーで国体選抜にも呼ばれた強者。

「やかましいわ！ 放っとけや！」

「無理、無理。ナオはイケメン好きやから(^^)」

「お前な…めっちゃ気ぃ悪いわっ!!!」

「あはは＼(^^)／ ゴメン、ゴメン。やって陵があんまり凹んでるから…」

「そら凹むやろ!? ３回もおんなじ女に振られたら。」

「まぁまぁ、凹まんと元気出しぃ。 そんな陵がエエって子がおるって。 いや、やっぱ無理かな…」


そんな感じでまぁ楽しい高校生活を過ごしてた。