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You were born to be mine 外伝
第1章 高校生活
翌日、大勝負の日。


試合前のアップで自分が絶好調なんがわかる。

身体が軽いし、なんや周りの雑音が耳に入ってけぇへん。


試合が始まる。

アップで思うた通り、絶好調やった。

スローモーションの中でプレーしてる感覚。


シュートを落とす気がせぇへん。


オレは連続でスリーを沈めた。


相手チームがタイムアウトを取る、そしてメンバーチェンジ。

インサイドの2mプレイヤーを下げてディフェンスをマンツーマンにしてプレッシャーを掛けてきた。

それでもオレは止まらんかった。

点差は徐々に開き2桁に乗った。

ディフェンスがオレに集中すると哲や他のメンバーが得点するエエ流れになってた。


前半もそろそろ終わりに差し掛かった時、逆サイドからセンターのヤマトがスルスルとローポストにポジションを取った瞬間にオレはヤマトに向かってダッシュした。

単純なスクリーンプレー。

ディフェンスは引っ掛かった。

哲から絶妙なパスがゴール下に潜り込んだオレにくる。

空中でそれをキャッチしてそのままリングに置くようにしてリリースした。


その瞬間、オレの下にカバーしにきたディフェンスが目に入った。


「ヤバい! 落ちる!」


咄嗟に態勢を換えようとしたけどディフェンスも勢いがついてて止まらん。

オレは空中で身体を払われた感じにになって落ちた。


ブチッ………


イヤな音がした。


オレは倒れ込んだまま起き上がれんかった。

激痛が全身に走って声も出されへん……


サブのメンバーに抱きかかえられてオレはベンチに戻った。


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