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You were born to be mine 外伝
第1章 高校生活
結局、チームは逆転負けした。
ユウたち女子部もインターハイを逃した。
オレと哲はベストファイブに選ばれ国体選抜にも招集されたけど、オレは怪我で辞退した。
ユウも国体選抜に招集されてた。
折しも夏休み……
高校生活最後の夏休みをオレは暇に過ごすことになった。
ユウは選抜チームの合宿やら練習やらでなかなか会えずやったし、松葉杖のオレは出かけるのも億劫やった
バスに乗って図書館に行き1日本を読んで過ごすのが日課になった。
そんなある日バスケ部のコーチから電話が入った。
哲とオレにいくつかの大学からセレクションの誘いが来てるけどオレはケガがあるから断ったと。
別に大学でまでバスケを本気でやろうとは思うてへんかったけどセレクションに行かれへんのは悔しかった。
全国レベルのヤツらとやってみたら自分の実力が判るって思うてたから。
なんでこんなんなってんやろなぁ…
オレは無気力なまま夏休みを終えた。
新学期になってもモチベーションが上がらず、成績は下降するばっかりやった。
ユウは国体予選でも活躍してスカウトに掛かりその大学に行くことにしたらしく引退後も後輩の練習に付き合ってた。
オレがバス通学になったせいもあってユウと一緒に帰ることもなくなった。
昼休みに学食でいつものメンバーで集まるのがユウとの唯一の接点。
けどそん時のオレはヒネくれた最低なヤツになってた。
今まで通りにいかない生活。
不完全燃焼で終わった部活。
どんどんオレは自分から深みに落ちていった。