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第8章 アキと夏美

夏美の不満が募る一方アキと冬美は揃ってもっと望にして欲しいと思い始めていた…

夏休みに入ってもそう回数が増えた訳ではなく2人とも週一、ニ回程度で冬美は夏休みだからアキの方が多いのかと思いながら嫉妬して会う度に乱れ狂う…

夏美は夏休みで大学にも行かない為望に会う手段が無く暑さも重なってイライラしていた…

そして大学が始まるとすぐに望の姿を求めて見つけるとアキに腕を組まれて笑いながら話す2人を見つける…

夏美「アキ…」

そう呼んでアキが自分に気が付くと望に何か言って2人揃って近づいて来て…

アキ「お姉ちゃん…どうしたの？ 」

夏美「私…ちょっと遅くなりそうだから夕食の買い物頼んでもいい？」

アキ「ええ〜…これから望と…」

望「俺は構わないよ…困ってるなら助けてあげれば？」

アキ「…んー分かった…望…ごめんね？」

望「構わないさ…夏美さん…久しぶり？」

夏美「！？えっ？ええ…望…たまには私ともデートして？」

そうドキドキしながら普段通りの対応をして望が苦笑してアキを見る…アキは当然…

アキ「！！もう…お姉ちゃん…やめて！」

といつもと変わらない風景を演じながら望にずっと目線を送っている…


…？？？んっ？俺に話しがあるのか？…

望はそう思ったが無視してアキを連れて途中まで送って別れた…

夏美は駄目だったと思いながらとぼとぼ1人歩いて駅に向かっているとアキを送って戻って来た望途中鉢合わせして…

望「…何か俺に言いたい事あるの？」

望は遭遇してしまったものは仕方ないと先ほどの目線の意味を問う…

夏美「…う、うん…へ、部屋でアキとするのやめてほしくて…毎回行くところ困って…」

望「…じゃ…実家にでも行ってろよ？そこなら困らないだろう？そう言う約束だったはず…反故にする気？」

夏美「！ち、ちが…アキばかっり…毎回帰ってそれ見る私が耐えられないの！こんな酷いの無い！だから少しでも良いから助けてよ！」

そう声を上げて望に食ってかかる…望は場所がまずいなと…

望「おい！周り見て物言え…ちょっと来い！」

少し怒って背を向けたが後ろからちゃんと付いて来た夏美を少し路地に入って人気の少ないところに連れて行く。