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リヴァイ兵長は選べない人
第4章 罪作りな人
「二人きりだ、かしこまらなくてもいい、座れ」

そう言われるとエルドはリヴァイの隣に腰掛けた。
そして視線をリヴァイに落とし言った。

「で、お二人とはちゃんと話出来たんですか?」

リヴァイは背もたれにもたれて頭を預け、天井を見上げた。
話は確かにした。だがこうしろとも、あーしろとも言われていない。
何か結論が出た訳でもなく、進展があった訳でもなく…

「一応したが、特に何か押し付けられたりされなかった」
「まぁそうでしょうね、俺も似たような物だし」

ソファーの背もたれに深くもたれてエルドは続けた。

「俺があんたを好きになってから彼女を抱けなくなった。
それに責任を感じて、俺に抱かれているんでしょう?」
「…それは確かに否定は出来ない、でもそれだけで抱かれてはいない」
「じゃあどういうつもりで…?」
「俺もお前も含めて、俺達調査兵団はいつ命を落とすかわからない。
そんな中勇気を持ってお前は俺に気持ちを伝えてきた。
俺に出来る事なんてしょせん限られてる。
だからせめて、俺で応えられる部分は応えたいと思った」
「…あんたは優しすぎるんですよ、リヴァイ兵長」
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