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リヴァイ兵長は選べない人
第4章 罪作りな人
ふぅーとため息を一つエルドはついた。
きっとこの人はまだ人を愛した事がないんだろう、
いや、まだその気持ちに気が付いてないのかもしれない…。
だから相手の気持ちを優先して考えてしまう所があるのだろう。
そっと手を伸ばし、リヴァイの髪を優しく撫でた。

「でもね、兵長。あんたの身体も心も一つなのを忘れてはいけない。
あんたが一番大切な人にしか本当は許しちゃいけないんですよ」
「一番…大切な人…」
「きっといつか気が付きますよ」

二度、三度と頭を優しく撫でる。その手にリヴァイは軽く手を添えた。

「恋とか愛とかってヤツか…?」
「そうです、今はそういう相手がいない、もしくは気が付いてないだけですよ」

リヴァイは口を一文字に結んで一点をじっと見つめている。
その頬に手を添えてエルドは自分の方へ向かせた。

「兵長、全員と一通り話し終わったら、その辺考えてみて下さい」

…きっとその相手は自分ではない、そうエルドは分かっている。
でもリヴァイにもっと自分を大切にして欲しいと思っていた。
もしこの身体を抱く事が出来なくなっても、それは仕方ないと理解している。
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