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リヴァイ兵長は選べない人
第4章 罪作りな人
「戦いにおいては人類最強だけど、恋愛においてはまるで子供だ。
本当に困った人だ、あんたって人は…」

そう言うとエルドはリヴァイの唇に優しくキスをした。
リヴァイはその温かみを感じながらそっと瞳を閉じる。
もっと深く欲しいと身体の奥は疼いているが、エルドは静かに唇を離した。
そして切なげにリヴァイを見つめた。

「さぁ、次はエレン相手ですよ。あいつはまだ子供だ。
話し合いをするには一番の難関でしょうね」
「…そうだな、あのクソガキが一番やっかいだろうな」

リヴァイは立ち上がるとエルドに背中を向けたまま言った。

「エルド、色々助言助かる。俺なりにちゃんと考えてみよう」
「あせらず、ゆっくりでいいんですよ」
「…アイツは地下室か?」
「恐らくそうだと思います」
「じゃあ行って来る」

リヴァイはそう言うと、ドアを勢いよく開けて出て行った。
途端、エルドは深いため息をついた。

「本当に罪作りな人だ…」

こんなに身を焦がすほど、まさか自分が同性を好きになるなんて…
改めてそれを思い知らされ、胸が熱く締め付けられる。
だが一番に願うのは、やはりリヴァイの幸せには変わりなかった。
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