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リヴァイ兵長は選べない人
第4章 罪作りな人
石造りの階段を一段一段降りていく。
徐々に少し湿気を帯びた空気に変わる。
そこがエレンの自室がある地下室だ。
テーブルにはランプが僅かに灯っているが、姿が見えない。

「エレン、いないのか?」

施錠はまだなので、そのままギィと鉄格子の扉を開ける。
中に入ると頭までベッドに潜っているエレンがいた。
…寝ているのか、と思い近寄って覗き込んだ。
その瞬間、右腕を捕まれベッドに引き込まれた。

「エレン?起きてるのか?」

―ガチャリ…

冷たい鉄の感触。リヴァイがそれに気が付いた時はもう遅かった。
一瞬にして右手に拘束用の手枷がはめられた。
そしてすぐさま左手にも手枷はめられ、ガチャリと音を立てるのと同時に、
リヴァイの蹴りがエレンの腹に直撃した。

「ゲホッ…いってぇ…」
「おい、ガキ。何のマネだこれは」
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