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リヴァイ兵長は選べない人
第7章 素直になれなくて
そして悟った。
あの時、自分がリヴァイに対して浴びせた数々の言葉のせいで、
彼は自分がエルヴィンにとって必要とされなくなったと感じたのだと…
確かにそれくらいの言葉をぶつけたのは事実だ。

「何を言ってるんだリヴァイ、お前は私の大事な部下じゃないか」

またしても機械的な返答しか出来なかった。
エルヴィンはそんな自分自身に苛立ちさえ感じていた。

「…そうか、なら良かった。それが聞きたかった」

囁くようにそう言うと、リヴァイは壁際に寝返りを打った。
これで良いのか…?!
良い訳がない…

「リヴァイ、そっちへ行ってもいいか…?」
「…ああ、お前が構わねーのなら」

一歩一歩、リヴァイのいるベッドに歩み寄る。
これ程の距離を感じた事は無い。
そしてベッドの傍に辿り着いた。
リヴァイは変わらず、額のタオルを押さえながら壁の方を向いていた。
そっと、その手に手を伸ばす。
途端、リヴァイはビクンとして肩を竦めた。
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