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リヴァイ兵長は選べない人
第1章 事の始まり
「お、俺は…俺は兵長の事が好きです、真剣です」

もう思っている事を言う事しか出来なかった。
俯いてた顔をゆっくり上げた。
そして軽く息を吐く。

「ただ、まさかこんな沢山の人と関係ある事には驚愕しました」
「まぁ普通の人間はそうだろう」

ミケはそう言うと再びリヴァイに視線を落とした。
するとリヴァイはゆっくりと口を開いた。

「これは何の茶番だ?俺はどうしたらいいんだ?」
「リヴァイ、お前はこの状態を異常とは思わないのかい?」

リヴァイはエルヴィンの問いにしかめっ面のまま少し首を傾げる。
一同揃ってリヴァイに視線を集める。

「俺が誰か一人を選べば良いって事か…?」
「そういう話をしているんじゃない」
「俺は求められたら寝る。でも誰でもいい訳じゃーない」
「他にもまだそういう関係の者がいるのか?」

エルヴィンの膝の上をトントンと叩いてる指が一層早くなる。
彼自身も、自分以外に関係している人間がいるとは思っていた。
だがまさか、自分以外に四人もいた事は想定外だったのだ。
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