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リヴァイ兵長は選べない人
第9章 決断
リヴァイは来た道を引き返し、今度はミケの所へ向かった。
まだお昼時なので、本部へ戻ると先に食堂を覗いてみた。
昼食後、談笑している輪の中にミケを見つけた。
それとほぼ同時にミケもリヴァイに気が付いた。

「リヴァイ。起きていて大丈夫なのか?」

ミケはそう言うと席を立ってリヴァイに歩み寄った。
リヴァイはミケを見上げて小さな声で言った。

「お前と話がある」
「…分かった。俺の部屋へ行こう」

食堂出て無言のまま真っ直ぐミケの部屋へと向かった。
ミケが扉を開けると、リヴァイはいつも通りつかつかと部屋に入りボスンとソファーに腰掛ける。
リヴァイは足を組んで、天井を向き一つ溜息をついた。
隣にミケが座るとリヴァイが口を開いた。

「俺は考えた結果誰も選ばない事にした。全員と身体の関係もやめる」
「…自分の気持ちに素直になれ」
「ミケ…?」
「お前はエルヴィンを愛している」
「…」
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