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ネイル
第1章 噂
こんな女くらい男の俺なら征服できる。
そういえば、名前をまだ聞いてなかった。
香織です。
そうか。おれは拓也だ。
香織は何でこんな山奥に住んでるんだ?
私ですか?
この家はもともとは祖母が住んでいた家なんです。
祖母も数年前に亡くなってしまい、私だけになってしまいました。
他の家族は?
皆んな、亡くなりました。
そう…だったんだね。
身寄りがいませんので、1人寂しく暮らしていました。
街に出ようとは思わないの?
ずっとここで住んでますので、慣れてます。
買い物とか不便でしょ。
はあ…まあ何とか。
それに拓也さんの車があるじゃありませんか。
もう大丈夫ですよね。
何だかはぐらかされたような気がしたが
その時は気にしなかった。
車は自分で何とか治したからすぐにでも帰れたんだが
なぜか居心地が良かった。
キツネやタヌキに化かされるようなお伽話を昔に読んだことはある。
しかし、これは現実だ。
そんなことがあるわけがない。
裏庭に回ると意外にも開けており田んぼやら畑やらがあった。
自給自足の生活か。
ま、こんなに街から離れてたらな。
都会で生活してきた俺には新鮮に映った。
コンビニやらスーパーやらで買い物する生活にも飽きていた。
俺はとんでもないことを思い出した。
隆一の見ていたサイト。
修二の友人の話し。
妙な一致か?偶然か?
公衆電話なんてないし。
それに俺のスマホがあの日から見当たらない。
あの時は確か…
ここいら一体を通りかかってから電波が届かなくなって、雨が降り出してからスマホを車のダッシュボードに入れたんだったっけ?
繋がったとしても3日も経ってたら、バッテリー切れてるだろうし充電器もないし。
第一この家にWi-Fiやパソコンがあるようには思えない。
どうしたの?
香織が背後から話しかけてきて驚いた。
いや、今どき自給自足なんて珍しくて。
あ〜ら、たまには街に行ったりするんですよ。
そ、そうなんだ。
ん?化粧してます?
してませんけど…そんなに綺麗?わたし。笑
嬉しい!香織は腕に抱きついてきた。
あれから俺はずっと中出しして楽しんでるんだが、香織が妊娠する気配すらない。
それどころか、ますます綺麗に磨きがかかってきた。
女は抱かれると綺麗になるというが、こんなに変わるものなのか。
俺はあまり女と縁がなく、家族も男だけだから女のことはよく知りもしない。
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