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猟奇殺人
第1章 第一の女
 グリップを握って、さらに押しこみ、かるくまぜてみる。ゆりのからだがシーツのうえで悶えて、シーツが悶えにおうじてシワがまっすぐ、いや、シワとシワがかさなってななめに走って、シーツはくしゃくしゃと、もはやそれはしゃんとした冷たいシーツではなかった。
「虐殺することでしか満足しないんだ。虐殺したがってるんだ。だからぼくは興奮してる。虐殺することでしかきみとの決着はつけられないんだ。わかるよね。ぼくはべつにきみを性のはけ口なんかにしたいわけじゃなくて、ぼくはきみを虐殺して、きみとの関係性を清算したいだけなんだ。ぼくにはきみの他にも肉体関係を清算したい女たちがいるんだ。きみだけじゃない。きみもたしかにそのうちのひとりだけどぼくは虐殺しなければならない女たちを虐殺しに行かなきゃならないんだ。きみだけじゃないから」
 ぼくの両手で隠してももれ出るそのしろいふくらみは興奮のせいで、さらにちちくさいちちにおおわれて、いやなにおいをはなっていた。それはぼくを逆なでするように香っていた。
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