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茅子(かやこ)の恋
第7章 息子の部屋

母親として息子にしたことは、倫理的に許されることではなかった。しかしその許されない行為で、茅子は快感に溺れていた。そしてこれからも、母としてその快感に抗う自信がなかった。茅子は心臓がさらに高鳴るとともに、身体の芯が熱くなるのを感じた。そのとき、ドアの向こうで物音がした。廊下を挟んだ航の部屋で足音がしていた。
「お母さん、起きてる?」
ドアがノックされると航が声を掛けた。ベッドの上で茅子は動揺していたが、何とか母の顔を思い出した。
「うん…起きてるよ」
ドアが開くものと身構えた茅子と裏腹に、航の声はドア越しに続いた。
「コンビニ行くけど、何かいる?」
「…じゃあ、何かお昼買ってきて」
「うん、わかった…」
航が出かけた音がしたあと、茅子は身体を起こした。そしていつものように、ジーンズとTシャツ姿になると部屋を出た。開いていた航の部屋のドアから、乱れた息子のベッドが見えた。茅子は思わず部屋に入るとベッドを整えた。足元にある小さな本棚に、懐かしいアルバムがあった。茅子は思わず手に取るとアルバムを開いた。そこには赤ちゃんから中学生になるまでの航の成長の記録があった。茅子はすぐにアルバムを閉じると、そのまま自分の部屋に持ち帰った。
「…おやすみ」
簡単な夕飯を済ませ風呂に入ると、航がキッチンの茅子に声を掛けた。少しぎこちなさが残っていたが、航はふさぎ込む前に戻っていた。茅子が笑顔で航に応えると、息子も笑顔で自室に戻って行った。茅子はホッとするとともに、自身の心に着いた火をどうにか押さえていた。
「お母さん、起きてる?」
ドアがノックされると航が声を掛けた。ベッドの上で茅子は動揺していたが、何とか母の顔を思い出した。
「うん…起きてるよ」
ドアが開くものと身構えた茅子と裏腹に、航の声はドア越しに続いた。
「コンビニ行くけど、何かいる?」
「…じゃあ、何かお昼買ってきて」
「うん、わかった…」
航が出かけた音がしたあと、茅子は身体を起こした。そしていつものように、ジーンズとTシャツ姿になると部屋を出た。開いていた航の部屋のドアから、乱れた息子のベッドが見えた。茅子は思わず部屋に入るとベッドを整えた。足元にある小さな本棚に、懐かしいアルバムがあった。茅子は思わず手に取るとアルバムを開いた。そこには赤ちゃんから中学生になるまでの航の成長の記録があった。茅子はすぐにアルバムを閉じると、そのまま自分の部屋に持ち帰った。
「…おやすみ」
簡単な夕飯を済ませ風呂に入ると、航がキッチンの茅子に声を掛けた。少しぎこちなさが残っていたが、航はふさぎ込む前に戻っていた。茅子が笑顔で航に応えると、息子も笑顔で自室に戻って行った。茅子はホッとするとともに、自身の心に着いた火をどうにか押さえていた。

