パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 陽子

和夫から電話が入った　夜11時過ぎ　又終電逃して泊まるのかな？　
電話に出ると酔った声が聞こへ　学生時代の友人を　連れて来ると　
電話の向こうで駅の案内の声が聞こえた　陽子は溜息を付き

「用意しておく・・・」と電話を切った　

余り家に他人が入るのを　陽子は好まない　
義理の両親も　泊まりに来たのは二度程で　
自分の両親も2泊したぐらいで　
家に他人が来る事は初めての事だった

夫が机を置いている部屋に　布団を敷き迎える準備を始めていた時　
玄関から声が聞こえ　夫に連れられ　隼人が入って来た　
紹介された隼人の目を見た時　

ーーー　時が止まった　ーー

リビングの入り口で　隼人を迎えた筈なのに

ーーー　静寂が　ーーー

二人を　包み込む

まるで広い舞台の上　スポットライトに
照らされ　浮かび上がる二人
お互い　瞳の奥を覗き込み見つめ合う

頭の奥で　

・・・出会った・・・・　

囁く声が聞こへて来る

隼人の目が離せない　瞳の中を見続けている自分が居た　
隼人も陽子を見つめ瞳の奥をと　覗き込んでくる

・・・ほんの・・・　短い・・・　時間だった・・・