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第2章 プロローグ

取引先との接待が終り　緊張をほぐそうと
近くの焼き鳥のカウンターに座り　一人飲んでいた時

後ろのテーブルの　サラリーマン達が酔った為か
声が大きく成り　話声が聞こえて来る

「山上先輩　財テク教えてくださいよ」

「何か　マンション買ったとか？」

「ローンだよ　ローン！」

「でも　凄い高いと聞きましたよ」

「俺はな　お前の年位から　株をやっていて」

「それが少し　高く成っただけ」

「隼人は昔から固いからな・・・」

「奥さんも綺麗だし　ギャンブルもしないし」

「女遊びもしなければ　お金は貯まるさ」

山上隼人？和夫は思わず振り返った
そこには　少し老けた隼人がジョッキを
傾ける姿が

「先輩　帰りましょう」　

４人が立ち上がった時
和夫は思わず声を掛けた

「隼人！」

隼人が怪訝な顔で和夫を見て

「工藤か！？・・・」　

懐かしそうに顔を見て来た