この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
妻の下着が変わった時に
第6章 美和
月曜日
「課長 山上さんから お電話です」
笹神が、電話を置きながら和夫を見た
受話器を上げ ボタンに手を当て少し
躊躇し通話を始めた
「もしもし 山上です」
受話器から聞こえる、女性の声に驚いた
「山上の家内の美和です お忙しい時間に申し訳有りません」
「今日 お時間御座いますか?」
「宜しかったら お仕事終わった後 お会い出来ませんか?」
今日はと和夫はスケジュールを 頭の中で確認し
「大丈夫です 今 何方ですか?」
「今は 工藤様の 会社の傍に居ります」
「では 6時に駅前の喫茶店でどうでしょう」
「お待ちしております」
6時に喫茶店に入り 美和の前に座った
日曜逢った時より やや憔悴している
スリムな体形に 面長の顔の美和が頭を下げ
「申し訳有りませんと」と言って来た
和夫は顔の前で手を振り
「美和さんの所為では無いですから 家内と」
言いかけ言葉を飲んだ
「そう 主人とですよね」
美和が答え 和夫を見ていた目を下げ俯いた