この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バカな男に私は夢中
第8章 繋想
「だから、サチとはヤってへん。」
「でもホテル..」
思い出して目頭が熱くなった。
「行ったよ。行くだけ行ったら諦めるゆわれてな。ほんまは付き合えゆわれとったんを、ずっと俺が拒否してたんや。そんで..そういう関係も止めたいてメールしたん知っとるやろ?」
「うん。」
「付き合わんけど、セフレで我慢しとったんを何でいきなり止めなあかんのや!、ゆわれてな。」
「....」
「俺、ほんまに好きな子おるし、その子に辛い思いさせたないから、て何回もゆうたんやけど。」
「!!」
その言葉に頬が熱くなった。
(好きな子....)
「んで今日どうしても言われて、まぁ行くだけならってしぶしぶついて行ったら脱ぎだしよって..キレたら逆切れされてコレ。」
そういって切れた口の端を指差した。
「それ..そうだったの..」
次の瞬間私は無意識に手を伸ばしていた。
そっと傷に触れる。
(斎藤くん....)