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バカな男に私は夢中
第8章 繋想

「百ー合ちゃん!おはよーさん!」

「え、お、おはよ。」

いつも以上のハイテンションで挨拶され、少し後ずさった。

「俊、百合ちゃん引いてるじゃん!」

そういって周りが笑う。

(ゆ、百合ちゃんて..)

いきなり知らない人に名前を言われて思わずそちらをみると、仲間の一人の女の子が私を見て近づいてきた。

「伏見..百合ちゃんだよね。」

「え、うん。」

(なに?)

私がちょっと身構えると、頭も軽く下げられた。

「え....?」

「私の友達、百合ちゃんと同じ高校でさ!白百合って、まぁちょっと色々聞いてたから..でも誤解してた。もし今までイヤなこと聞こえてたらごめんね。」

(そういやあの時話してた子か..)

私は思い返して

「..別にいいよ。私も愛想なくてごめんね。」

と正直に謝った。

するとバッと顔をあげて明るく笑って私を見た。
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