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バカな男に私は夢中
第9章 初彼
「面白すぎなんだけど!」

「マキ笑いすぎや。」

話を聞いたマキと賢治の笑いはなかなか止まらなかった。

「俊もなかなか転がされてるな。」

賢治が言うと斎藤がふん、と言った。

「改めておめでとう、だね!まぁもしコイツが浮気なんてしようとしたら、いつでも私に言って!ぶっ殺してあげるから。」

マキが笑顔で言うと斎藤が、するわけないやろ!と一喝した。

「だってあんた全身下半身みたいな男だし..百合ちゃんも大変ね。」

とニヤニヤするマキ。

「全身下半身..?」

私が聞くと、

「きっと毎日よ?大変だよ~」

「毎日..」

「マキイイイイー!お前、何、ゆうとんや!百合ちゃん聞いたあかんで!」

そういうと私は両耳を手で蓋された。

(手..手が..人前で..)

「あ、百合ちゃん赤くなってる!照れてる~!」
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