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バカな男に私は夢中
第10章 欲望

「...な、なぁ、百合ちゃんの部屋、見して?」

急に口を開いた斎藤に驚いた。

「え、あぁうん、いいよ。」

二階に上がり、ドアを開ける。

「はい。」

すると、おぉ~!と嬉しそうに入っていった。

「なんか百合ちゃんらしいなぁ!何もないやん!」

「どういう意味よ。シンプルイズベスト!」

私がムッとしていうと 誉め言葉やってーと笑って言った。

しかし次の瞬間、机の写真を見て固まった。

「..これ誰や百合ちゃん!なんやこのイケメンは!」

「え?...あ、...な、なんでもないよ!」

私も覗き込み、気づいて急いで手で隠した。

斎藤は目を細めると私ににじり寄って来る。

(あー隠しとけば良かった..)

今さら後悔しても遅かった。

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