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バカな男に私は夢中
第12章 前進
『百合ちゃん後ろ向いて?』
『?』
私が後ろを向くと、すっと手を前に回された。
『はい、できた!』
『....え、コレ....』
首に光るものを見て、すぐに振り返ると照れる斎藤の姿がある。
『本物ちゃうけど..今は我慢してな?』
『ううん、本物。嬉しい。ありがとう。』
好きな人に貰えるものはこんなに嬉しいんだと初めて知った。
それから年が明け、センター試験が終了。
自己採点では一応ボーダーは越えていた。
斎藤も必要なだけは取れたらしい。