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バカな男に私は夢中
第2章 興味
「白百合さん?」

茶髪の髪の毛が私の前で揺れている。

「....」

私はそれを無視して単語帳に集中する。

「ねぇ白ゆ..」

バンっと単語帳を閉じて斎藤俊介を睨んだ。

「さっきから白百合、白百合ってうるさいわよ。」

バシッというとぽかんと口をあけ、すぐに笑顔になった。

「じゃあ百合ちゃん?」

「勝手に呼ばないで。」

「ほな友達なってや!俺は....」

「あなたと友達になる気もないし、話したいとも思わない。とにかく話しかけないで。」

私はそういってメガネを押し上げた。

「なぁ何でいつもメガネなん?コンタクトせえへんの?」

「....」

私はスルーして単語帳をまた開いた。

するとパッと手をかざしてページを隠される。

「何すん..」

イライラして顔を上げると、スッとメガネを外された。

「うわ~やっぱ可愛いなぁ!メガネしたら勿体ないやん!」

「....返してよ!」

私は彼からメガネを取り上げ、すぐにかけ直す。
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