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バカな男に私は夢中
第2章 興味
(なんて失礼な奴なの..こんな奴に..)
模試の成績で負けたことを思い出し、怒りが湧き上がってくる。
「あー、またかけるんか。」
ふてくされた声で呟いた斎藤を無視し、
私は単語帳を鞄に仕舞った。
(どこか場所をかえて勉強しよ..)
溜め息をついて筆箱や色々なものを鞄に入れていく。
それを見ていた斎藤が、
「え、白百合ちゃん帰るん?」
と聞いてきた。
「あなたが邪魔だから場所を変えるの。」
私が目も見ずに答えると、
「んな俺も白百合ちゃんと....」
といいかけ、
「白百合って呼ばないで!!」
私は思わず叫んでしまった。