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バカな男に私は夢中
第12章 前進
(旅行かぁ..親、許してくれるかな?)

「..あ、ふ、二人がイヤやったらマキや賢治も....」

「..別にいいよ。二人で。」

(まぁ適当にごまかせば大丈夫よね。)

私が答えると、ほんまか!?と立ち上がった。

「ちょっと斎藤くん!」

恥ずかしくなって急いで座らせる。

「やったぁ。ほな予約しとくわ!どこがええ?」

「んー。特に..ないけど。」

「じゃあ今すぐパンフ見に行こ!」

「え!?今すぐ!?」

私は斎藤に急かされ、旅行会社に向かった。
隣で鼻歌を歌う斎藤を盗み見る。


(楽しそう..このままずっと一緒にいれたらいいのに。)

ぎゅっと斎藤の手を握りしめた。
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